英語の世界には一過性のブームが3年に1回必ず来る。手を替え、品を替え、お金を掛けたCMや表紙にした教材が出てくる。その点では、ダイエット食品と似ているが、一過性の方法は効果に乏しく、失敗する人も多い。
結局、英語ができる人がやっている方法は30年以上前から何も変わらない。勉強というのは能力ではなく技術だからだ。頭がいいから勉強ができるのではなく、勉強をする技術が優れているから勉強ができるのだ。
特に英語学習について、やみくもに勉強するのではなく、正しい方法を理解してやらないといけない。
まずは、アウトプットする必要のあるものだけをインプットする。日本人は机の上で勉強して文法を理解して単語を覚えて、英語ができたように気になっている。しかし、語学は何かを理解したり、覚えたりするだけではなく、繰り返し練習することによって、知識を反射神経に変えないといけない。
グローバルに評価される英語力とは、反射神経に変わった部分だけ。日本人は明らかに練習量が足りないと思う。
一般的に日本では、連鎖関係代名詞が分解できるくらい文法に詳しい人がいるが、そのような人の多くが英語をまともに話せない。変な知識ばかり持っていて、話すことができないバランスの悪い能力になっている。ゴルフクラブをたくさん持っているのにゴルフに行ったことがないようなものだ。もっと練習をしないといけない。
Atlasでは、すべての勉強について、机の上の勉強を半分に抑えることを提唱している。日本人は机の上で何でもやろうとするからいつまでも上達しないのではないだろうか。ゴルフに行く前にはクラブを磨いたり、道具をそろえるなど準備は机でしないといけない。しかし、基本はあくまでゴルフ場でプレーすること。
英語学習の中心にすることは音読だ。音読こそが英語学習の基本。単語の暗記でも、リスニングでも体を使った音読を中心にして、知識を反射神経に変えていくべきなのだ。
英語は技術であり、ライフスタイルでもある。一流のビジネスマンは英語ができるようになるライフスタイルを貫いている。楽してできるという方法を求めると、無限の失敗サイクルに陥っていってしまう。
韓国人や中国人ビジネスマンと話す機会があるなら聞いてみてほしい。韓国人や中国人は英語に対する覚悟が日本人とは全然違う。英語の勉強に5年以上かかるのは当たり前だと考えているので、語学スクールに通って必死に英語を勉強している。
英語の勉強は大変だが、英語ができるようになって得られる利益は計り知れない。英語学習はアメリカやオーストラリア、フィリピンに行かなくても日本でできる。英語学習を日常生活の一部にすれば、誰でも絶対に英語ができるようになるはずだ。
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