リスニングの2大格言は、発音できないものは聞こえない、読めないものは聞こえない、というものがある。
毎日朝から晩まで英語のラジオやテレビを聴いても、何も変わらない人は少なくない。ただ聴いているだけでは永遠に何も聴こえてこない。洋楽を20年以上聴いているのに、歌詞がさっぱりわからない人は多くいる。英語を聴いた時間数とリスニング力は必ずしも比例しないのだ。
リスニングができるようになったきっかけアンケートで見ると発音矯正というのが一番多いのがわかる。発音記号通りに英語を発音できるよう、人工的に発音を直していくわけだ。そのための有効な方法が、書き取り。
まず聴いた英語を書き取る。そして、書き取れなかった部分の発音を確認して、自分で発音してみる。すると、耳がだんだんと発達してきて発音できる音は聞こえるようになる。発音の正確さとリスニング能力は比例していることがわかる。
知らない単語は聞き取れない。読解とリスニングを分けて考える人は多いが、半分は同じだ。リスニングの半分は読解でできている。読んでわからないものは、聴いてもわからないので、まずリスニングで聴くレヴェルのものは、読めるようにならないといけない。
今まで説明した方法を多聴とか精聴というが、精聴は初心者が始める方法でもある。上級者になれば多聴の割合を増やしていくのがいいだろう。DVDや洋画、ニュースなど教材は数多くあるはずだ。
ビジネスマンは忙しいので、家に帰ったらビールを飲みながらお笑い番組を観て寝る、というパターンに陥りがちだ。この帰宅後の３時間を英語の勉強に充てられないだろうか。
日本のテレビはNHKなどのニュース番組だけにして、残りの時間で洋画を観るようにしたい。最初は日本語音声で観て、次に英語音声・日本語字幕で観る。最後に英語字幕と音声で観る。そうすれば苦にならずにリスニング学習が続けられる。
英語で楽しめるコンテンツはまだまだたくさんあるが、例えばJポップを聴くのをやめて、ビートルズなど簡単な歌詞の洋楽を聴くようにしたり、グーグルやヤフーのトップページを.comに替えて、朝から晩まで生活を英語にすることも有効だ。
|
