Atlasマンツーマン英会話は会員制語学スクールという業態のリーダーとして、日本全国で展開している。北海道、中部では大成功し、関東、関西ではまだ目立ってはいないが、成功しつつあるといえるだろう。いずれにしても着実な成果を出している。
Atlasマンツーマン英会話の仕組みや収支構造についてはこれまでに述べてきたが、Atlasマンツーマン英会話の本当の強みについて私なりの感想を述べてみたい。なお、強みと背中合わせに弱みもあることを言っておく。
Atlasマンツーマン英会話の経営者は、会員制語学スクールの創業者魂を受け継いでいる。創業者はピーター・ヨネナガ氏であるが、彼とともに会員制語学スクールを支えてきたメンバーがあり、オペレーションの細部まで実によく目が行き届いている。
また、この業態が社会的に受け入れられ、日本市場で強い競争力を持つに至ったことに高い誇りを持ち、日本国内、あるいは海外で発展していくという強い信念を持っている。Atlasマンツーマン英会話のピーター・ヨネナガ氏は、経営計画書にこのような一文を英語で書いている。
原文:「We are confident that we understand how to advise and operate as well as anyone in the world. Our counselor know how to find the right instructors at the right time and at the right price and our counselors understand how to run the businesses that profitably deliver these values to our members.
日本語訳:「私たちは世界中の誰よりも、語学のアドバイスの方法をよく理解していると確信しています。私たちの語学カウンセラーは適切な外国人講師を、適切な時に、適切なレッスン料金で探し出す方法を知っています。そして、私たちのマネージャーはそれらの価値を会員様に利益を出しながら提供する事業の方法を知っています。」
さらに、Atlasマンツーマン英会話の経営者は、自分たちが築いたコンセプトが、世界中のどこでも通用するという米国的というかグローバル的な押しの強さを持っている。市場に適応するのではなく、市場を教育するという考え方を持っているのだ。
したがって、日本でも法律で許される限り、米国で築いてきた考え方を事業で貫き、日本市場の特殊性に合わせて変えることはしないというのが基本的な姿勢なのである。これがAtlasマンツーマン英会話の最大の強みになるのだろう。
しかし、その反面で日本国内では軋轢、反感、甘さが生じることもあり、浸透するまでに時間がかかることは否めない。これがAtlasマンツーマン英会話の弱点といえば弱点だろう。
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