突然ですが、「英語」っていうと、どんなイメージを思い浮かべますか?
「難しい」「学生の頃、苦手だった」「読むのはできるけれど、話すのは苦手」などあるかと思いますが、大体のイメージは難しいとか苦手などネガティブなものかと思います。気持ちはわかります。実際に、私も昔は英語が苦手でした。そう言うと、誰にも信じてもらえないのですが、本当に英語が苦手でした。
実際、私は英語が苦手過ぎて、中学2年生の頃に、100点満点の定期テストで赤点を何度も取ったことがあるくらいです。英語の専門家で、ここまで出来なかった人をまだ見たことがないほどです。
しかも、当時は、仲の良かった友達と一緒に英語の先生の教材を授業前に教室に運んだり、宿題を聞いたりなど、英語の先生と密に関わる係をしており、とてつもなく気まずかったのを覚えています。
さすがにこれはダメだと思い、夏休みを使ってカナダに短期留学に行きました。当時17歳で、反抗期だったこともあり、国を越えた家出感覚で留学に臨みました。割と軽い気持ちで行ったカナダ留学でしたが、当時は中学校のテストで赤点しか取れない英語力ですからとても苦労しました。
結論を言うと、留学最終日まで英語はペラペラになりませんでした。しかし、途中からペラペラでなくてもコミュニケーションが取れるようになったのです。もちろん、英語赤点の私には、文法も単語もありません。
しかし、なんとか生き延びるくらいのコミュニケーションが取れるようになったのです。それは、今思えばこのように意識が変わったからだと思います。英語は「作る」ためのものではなく、「伝える」ためのものなのです。
これは、英会話において、とても大事なことです。私が実際に英会話の指導をしていてもよく感じることですが、多くの人が英語を「作る」ことに集中しています。しかし、英語を「作る」ことに集中している人は、残念ながら、英語を話せてはいません。
自分で「ああ、これだと文法が違うのか」、「あれ、ごちそうさまって英語でどう言うんだ」と延々と考えていて、なかなか口から言葉が外に出ません。そうではなく、どうやったら、英語が「伝わる」のかということに全神経を集中させましょう。
私の例で言えば、カナダ留学をしていた当時の私には、英語を「作る」なんてことはできませんでした。そのため、自然と英語が「伝わる」方法を考えていました。例えば、スーパーでコーヒーがどこにあるのか聞きたい時は、電子辞書で、「コーヒー」・「どこ?」を和英検索し、coffee Wherer? と聞いていました。
文法的には「Where is coffee?」が正しいのですが、そんなことを知らない私はひたすら伝えようと努力しました。また、時には、発音のわからない単語もあったので、そういう時は電子辞書をそのまま見せたり、電子辞書の発音機能でコミュニケーションを取っていました。
電子辞書を見せろとまでは言いませんが、まずは意識を変えてみてください。どうやって英語を「作る」のか?ではありません。どうやったら自分の英語が「伝わる」のか?です。
このように、自分の中で意識が変わるだけで、意外と英語って簡単かもと思えるはずです。17歳の英語が大の苦手だった私にできたのだから、あなたなら絶対できます。
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